ゲート前のテントを米海兵隊が撤去 反対市民の拠点


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 【東・国頭】在沖米海兵隊は3日、沖縄県東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場のN1地区ゲート前に、同訓練場のヘリコプター着陸帯に反対する市民らが設置していたテントや掲示物、簡易トイレなどを撤去した。米海兵隊は本紙取材に「日米地位協定の権限と権利に基づいて撤去した」と回答。沖縄防衛局も「米軍が撤去したものと承知している」としている。

 米海兵隊は、市民らが不在となった同日夕以降に設置物を撤去。翌日午前6時ごろ、市民が撤去されていることに気づいた。撤去を求める貼り紙はなかった。市民らは突然の撤去に驚きの声を上げ、動揺を隠せない様子だった。

 テントは県道70号「国頭・東線」の北向け道路沿い、N1地区ゲート向かいの緑地部分にあった。県によると、緑地部分は日米共同使用区域となっている。米海兵隊は「北部訓練場における米国の排他的使用のためだ。2018年6月から撤去する物件について沖縄防衛局と協議していた」と回答した。