「涙が止まらなかった」モンパチ名曲の映画が東京で試写会 沖縄の高校生と基地内の米国人少女の恋物語に共感の声


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5月24日に全国公開される、MONGOL800のヒット曲をテーマにした映画「小さな恋のうた」のワンシーン(東映提供)

 【東京】沖縄県出身バンドMONGOL800(モンパチ)の同名ヒット曲をテーマにした映画「小さな恋のうた」の、東京在住の沖縄出身者らを対象にした試写会が9日夜、東京都・銀座の東映本社で開かれた。観覧者は「泣いた」「よく描かれていた。本土の人にこそ見てもらいたい」と感動の声を上げた。5月24日から全国公開される。

 上京して6年目になる宇井ゆきのさん(36)=旧姓當間、豊見城市出身=は、モンパチと同世代。「県内にいると気づかないことがあることも描かれていて、とても共感した」と語った。

 東京沖縄県人会会長の仲松健雄さん(67)は「涙が止まらなかった。沖縄の問題を理解してもらうのにこの映画はいい」と話し、関東沖縄経営者協会会長の新垣進さん(64)は「沖縄の人と米国人とのつながりなど、表も裏もいろいろな気持ちが凝縮されてよかった」と述べた。

 映画は、米軍基地がある沖縄の現状も描写しながら、高校生と基地内に住む米国人少女とのフェンスを隔てた恋の様子を描く。モンパチの映像作品を手掛ける山城竹識さんが企画・プロデュース。製作委員会には琉球新報社や沖縄テレビ放送、沖縄ファミリーマートなどが参加している。