国際結婚あこがれていたのに…米兵と離婚した女性「相談機関増やして」


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「自分一人の力では解決できなかった」と話す相談者の女性=4月、県内

 数年前から国際的な男女間のトラブルの相談支援を行うNPO団体「ウーマンズプライド」に相談している長崎県の30代女性。支援を受けて離婚は成立したが「助けがなければ解決できなかった」と振り返る。

 「国際結婚にあこがれていた」という女性は約10年前、米海軍佐世保基地(長崎県)に所属する兵士と佐世保市内のバーで出会った。

 妊娠が判明し結婚。米兵が帰国すると、子どもを連れて共に渡米した。だが夫は海上勤務で不在にしがち。英語が不得意で生活になじめなかった女性は、夫の勧めもあり日本に戻った。

 数年後、突然別れを切り出された。後に、夫は別の女性と交際していたことが発覚した。離婚手続きのため米軍人との事案を扱うという弁護士に相談したが「親身じゃなかった」。インターネットでたどり着いたのがスミス美咲さんだった。

 親権や養育費の支払いなど「円満に離婚できた」と言うが、全ては解決できず相談は今も続く。女性は「泣き寝入りする友人は少なくない。相談機関を増やしてほしい」と訴えた。