「普天間の状況を一日でも早く解決する」 屋良朝博氏に当選証書


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当選証書を受け取り、県選管の当山尚幸委員長と握手を交わす屋良朝博氏(左)=24日、県庁

 衆院沖縄3区補欠選挙で初当選を果たした屋良朝博氏への当選証書付与式が24日、県庁で行われた。県選挙管理委員会の当山尚幸委員長から当選証書を手渡された屋良氏は「普天間の状況を一日でも早く解決しないといけない。辺野古が(普天間の)解決策ではないと一生懸命訴え、国会で認識を広げていきたい。解決の道筋を導き出していきたい」と抱負を述べた。

 屋良氏は選挙戦で、辺野古沿岸部を埋め立てて新基地を建設しなくても海兵隊の運用を変えることで普天間の閉鎖は可能になると訴えた。

 24日、記者団に対し、米軍普天間飛行場を28米会計年度(27年10月~28年9月)まで使用するとした米海兵隊の2019年航空計画を「特に注目している」と強調。「辺野古の地盤が緩いことがワシントンで広がり、普天間問題への認識が若干変化してきているのではないか」と推測した。その上で、米国務省や米国防総省、米軍、上下両院議員、シンクタンクなどを訪ね、担当者や専門家らに会って直接確認するため、近く訪米する意向を示した。

 また貧困問題を解決するため県民所得の向上に取り組むと強調した。屋良氏は25日に国会に初登院する。