天皇陛下、過去5回沖縄訪問 初来県は1987年の海邦国体


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 1日に即位された天皇陛下はこれまでに5回、沖縄を訪れている。

 初来県は1987年9月の海邦国体(第42回国民体育大会)夏季大会の開会式に出席のためで、皇太子になられる前の浩宮時代だった。沖縄県那覇市の奥武山水泳場で行われた開会式であいさつし、本部町でカヌー、大宜味村でボート競技を観覧した。

 2泊3日の滞在の間には国立沖縄戦没者墓苑や県立平和祈念資料館など南部戦跡を回られ、今帰仁城跡やオリオンビール工場にも足を運ばれた。同年9月の海邦国体秋季大会では病気療養中だった昭和天皇の名代として、当時皇太子の上皇さまが出席されている。

 陛下の2度目の訪問は皇太子になられた97年7月の第9回全国農業青年交換大会に出席するためで、皇后さまとご夫妻での来県だった。沖縄戦没者の名前を刻んだ平和の礎、県立泡瀬養護学校(現県立泡瀬特別支援学校)なども訪問した。

 2001年4月に国営沖縄記念公園で開かれた第12回全国「みどりの愛護」のつどい、05年4月に沖縄コンベンションセンターで開かれた第46回米州開発銀行(IDB)年次総会への出席でも来県。直近は10年7月に県内開催された全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体」開会式への出席で、皇太子としては4回沖縄を訪問している。