国際通りの三越跡の飲食街「琉球王国市場」 運営者が倒産 負債額7億6千万円 営業は継続


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琉球王国市場で、マグロの解体ショーを見つめる観光客ら=那覇市牧志

 国際通りの旧沖縄三越百貨店跡で、食をテーマにした商業施設「琉球王国市場」を管理・運営していた琉球451交易(那覇市、半田昌三社長)が7日までに倒産した。東京商工リサーチ沖縄支店によると原因は放漫経営で、負債総額は店舗の改装費用や家賃などの7億6千万円。琉球王国市場は閉店せずに営業を続けるという。今後は新たな事業者が管理や運営を引き継ぐと見られる。

 琉球王国市場は国内外から訪れる観光客や地元客を呼び込むことを目的に、昨年12月にオープンした。三越跡の地下1階と地上1~2階に入居し、飲食店を中心に店舗を展開した。2階部分にはすし店などが入居していたが「サービス提供が困難となったため」として2月中旬に閉店した。地下1階ではフォトスタジオやイベントステージを展開していたが、現在は閉鎖している。

 開業時には約50店舗の入居を予定していたが、7日時点では1階部分のみで営業している。

 3階部分に入居する常設劇場は運営者が異なるため事業を続ける。旧沖縄三越百貨店跡の建物は、リウボウ商事や地権者が共同で所有している。