「危険除去、強く要求」 松川正則宜野湾市長、13日に初訪米


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
記者会見で訪米に向けた決意を語る松川正則宜野湾市長=10日、市役所

 【宜野湾】松川正則宜野湾市長は10日、米軍普天間飛行場の早期返還や負担軽減などを米側に求める初訪米を前に、市役所で記者会見した。「市民の声を米側に届け、一日も早い閉鎖・返還、市民が実感できる危険性の除去を強く求めていきたい」と決意を述べた。

 返還合意から23年がたち、「5年以内の運用停止」期限を迎えるも危険性は除去されず、外来機飛来や夜間騒音による市民負担があるとして「決して看過できない事態である」と強調した。普天間飛行場の名護市辺野古移設計画については「私から発言することではない」と述べた。

 訪米は13~19日間で、13~15日はワシントン、16~18日にハワイを訪れる。米政府関係者や連邦議会議員、駐米日本大使、米太平洋軍、シンクタンクの関係者と面談する予定。

 市の基地被害110番には日々、夜間飛行などの苦情が相次ぐ。市は8日、午後10時すぎの夜間飛行が相次いでいることから、航空機騒音規制措置(騒音防止協定)の順守を米側に求めた。しかし8~9日も日付が変わる午前0時前まで垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが飛行した。

 8日午後11時57分は上大謝名公民館で最大94・3デシベルの騒音が記録された。市民からは「毎日毎日ひどい。孫も眠れない」などの苦情が殺到した。