保育園や学校で100デシベル以上の騒音 沖縄・普天間周辺でF35離陸時


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米軍普天間飛行場を離陸する最新鋭ステルス戦闘機F35B=16日午後7時16分、宜野湾市上空

 【宜野湾】16日に宜野湾市の米軍普天間飛行場に飛来したステルス戦闘機F35B2機が北側から離陸する際、普天間第二小学校(市新城)と緑ヶ丘保育園(市野嵩)で100デシベル以上の騒音を発生させていたことが、琉球大学の渡嘉敷健准教授(環境・音響工学)の測定調査で分かった。渡嘉敷准教授は「突発的な騒音で暴露量が大きい。子どもや大人でも突然驚くことになる」と分析した。

 第二小では2機目が離陸する午後7時15分に最大108・4デシベルを記録。保育園では同じく2機目が離陸した同時刻に107・7デシベルの騒音が発生した。渡嘉敷准教授は「外来機の飛行をなくさないと普天間飛行場の負担軽減にはならない」と指摘した。県と宜野湾市の騒音調査ではF35Bは着陸の際、上大謝名公民館で過去最高である124・5デシベルの騒音を発生させていた。また離陸する際は保育園に近い野嵩一区公民館で最大107・5デシベルを記録した。

 渡嘉敷准教授の研究室では、保育園の園児らの騒音に対する反応を研究している学生もいるという。