高校生が1年半かけ開発したシナモン菓子はどんな味?


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北部農林高校生とオキハムが共同開発した「カラキサブレ」

 【名護】北部農林高校食品科学科の学生6人は21日、沖縄県内に自生するシナモンの仲間、カラキ(和名オキナワニッケイ)を使ったサブレを沖縄ハム総合食品(読谷村、長浜徳勝社長)と共同開発したと発表した。25日から読谷村のオキハム構内にある「おかし工房よみたん」で販売する。12個入り税込み756円。

 カラキサブレは大宜味村産のカラキの生葉を粉砕し、生地に練り込んで焼き上げた。北農生6人が約1年半かけて乾燥方法や粉末粒子の設定など試行錯誤を繰り返して開発したレシピを基に、オキハムが商品化した。口に含むとカラキ特有のさわやかな香りが広がるさっぱりとした仕上がり。

 開発チームのリーダーで食品科学科3年の新城美波さん(17)は「カラキの香りを生かすために葉の粉砕に大小をつけた。色と香りを引き出すことができた」と胸を張った。同3年の石倉瑚真(うるま)さん(17)は「包装デザインやポスターもみんなで相談して決めた。形になって達成感がある」と話した。

 オキハムの長浜徳洋取締役部長は「生徒のこだわりを生かした商品になった。多くの人に食べてもらいたい」と語った。

カラキサブレを共同開発した北部農林高校食品科学科の(前列左から)新城美波さん、江田優季さん、末吉夏菜さん、(後列左から)千葉直史教頭、山端汐梨さん、石倉瑚真さん、川末紗矢香さん、オキハムの長浜寿樹さん=21日、名護市の北部農林高校