パラシュート降下訓練に抗議 謝花・沖縄副知事「当日はダイビングもできる天気だった」 悪天候を理由にした米側説明に反論


この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
川村大使と田中局長に抗議文を手渡す謝花副知事=23日午前、那覇市泉崎の沖縄県庁

 謝花喜一郎副知事は23日午前、県庁に川村裕外務省沖縄担当大使、田中利則沖縄防衛局長を呼び、21日に嘉手納基地で実施された米空軍によるパラシュート降下訓練に抗議した。

 川村大使は米側から「当初は伊江島での訓練を計画していたが波の高さなど悪天候を理由に伊江島での訓練実施は困難」との説明があったことを明かした。田中局長は「当時、波は2、3メートルあり、救命ボートの運用ができなかった」と述べた。

 謝花副知事は「判断が米側に委ねられている。訓練当時はダイビングも行える天気だった。もう一度日米合同委員会で議論するなどしてほしい」と求めた。謝花副知事は24日も米軍と米総領事館に要請をする予定。【琉球新報電子版】