「危険な飛行場を放っておいたのは誰なんだ」 作家・落合恵子さんが国会前の抗議行動で政権批判


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
国会前で開かれた集会で発言する落合恵子さん=25日午後

 「普天間飛行場が世界一危険な飛行場ってよくも言うよ。放っておいたのは誰なんだ」。25日の国会前の抗議行動では作家の落合恵子さんもマイクを握った。沖縄の民意に反し、政府が米軍普天間飛行場の危険性除去を強調しながら強行する辺野古埋め立てについて「この暴挙を許すことは沖縄の人々やこの国の民主主義を破壊、破滅させる道だ」と訴えた。

 これまでも原発や基地の問題で発言したり、米軍キャンプ・シュワブゲート前に激励に訪れたりしたこともある落合さん。メディアを含め、改元による「新しい時代」「希望に満ちた時代」を演出する空気が世の中に広がっていることに触れ「どこに希望があるのか。少しは深呼吸できる時代になったか。民意が反映される時代になったか」と問い掛けた。

 2月の県民投票で埋め立てに「反対」の民意が示されたにもかかわらず、立ち止まろうとする気配さえない政権を、落合さんは「私たちの代表だと呼ぶことはできない」と厳しく批判。戦後沖縄で発生した米軍による事件・事故にも言及しながら「この国の政治に強く強く抗議し、それを次の世代にも伝えていきませんか」と呼び掛けた。