緑ヶ丘保育園で107・9デシベルの騒音 FA18戦闘機離陸で最大値記録


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FA18戦闘機(参考写真:読者提供)

 【宜野湾】沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場へ21日に飛来したFA18戦闘機2機が北側から離陸する際、市野嵩の緑ヶ丘保育園で最大107・9デシベルの騒音を発生させていたことが26日までに、琉球大学の渡嘉敷健准教授(環境・音響工学)の測定調査で分かった。渡嘉敷准教授が昨年11月から測定し始めて最大の値。

 沖縄防衛局によると、FA18は21日午後2時43分ごろ着陸し、同6時10分ごろ離陸した。防衛局は取材に「所属や飛来目的は米軍の運用に関わるので、当局は承知していない」と答えた。

 渡嘉敷准教授の調査では午後6時10分に1機目が離陸する際、今回の騒音を記録。普天間第二小では同時刻に103・8デシベルの値が出た。県と市の騒音調査では南側から着陸した際、上大謝名公民館で99・9デシベル、離陸した時は保育園近くの野嵩一区公民館で105・8デシベルを記録した。

 16日にはステルス戦闘機F35B2機が飛来し、上大謝名公民館で過去最高の124・5デシベルの騒音を発生させ、小学校で108・4デシベル、保育園で107・7デシベルの値が記録された。渡嘉敷准教授は「住民生活に何らかの影響があると思われる。外来機の飛行が常態化したら困る」と話した。