「貯蔵庫」→「火薬庫」に修正 与那国陸自配備で防衛相「隠す意図はなかった」「弾薬ない部隊ない」


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防衛省が「貯蔵庫」と説明していた与那国駐屯地の火薬庫=2016年12月(猪股哲さん提供)

 【東京】沖縄県与那国町の陸上自衛隊配備を巡り、岩屋毅防衛相は28日の会見で、防衛省が事前の地元説明で弾薬を保管する施設を「貯蔵庫」と説明していた問題について「隠すような意図は全くなかった」と釈明した。また、自衛隊施設の弾薬などの保管場所の名称について「今後は法律上の名称である火薬庫に統一して説明するよう指示した」と語った。

 与那国町には2016年3月に陸自の沿岸監視隊が配備された。岩屋氏は会見で、計画段階で地元から沿岸監視レーダーなどの装備に関する懸念が示されたことから「ご懸念に答えることを中心に説明させていただいた」と述べた。弾薬保管については「部隊を配備する以上、任務遂行に必要な弾薬を保管するのは一般的なことで、弾薬が一切ない部隊などというものもない」と語った。

 陸自配備を巡っては今年3月にも、宮古島駐屯地内の「保管庫」に、同省が地元に説明していた内容と食い違うミサイルなどを置いていたことが発覚した。問題を受け、防衛省は今後、弾薬庫や貯蔵庫、保管庫などの表記を火薬取締法に沿って「火薬庫」に統一する。