「なぜ事件を防げなかったか考えて」被害女性の友人も抗議集会に参加 遺族のサポートに協力を


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遺族へのサポートを訴える被害女性の友人=2日、北谷町のちゃたんニライセンターカナイホール

 【北谷】4月に北谷町で発生した米海軍兵による女性殺害事件を受け、市民団体や地域の有志による「緊急追悼・抗議集会」が2日、同町のちゃたんニライセンターカナイホールで開かれた。集会で採択された抗議声明では、事件は県内に暮らす全ての人に起こり得るものだったとし、繰り返される米兵らによる事件事故への抗議と再発防止を強く訴えた。

 【北谷】「なぜ事件を防げなかったかが一番の問題だ。県民はただ『米軍基地反対』と言うだけでなく、問題を抱える米兵らへの対策を日米両政府に訴えるなど、関心を持つべきだ」。抗議集会に参加した被害女性の友人(33)は強く訴えた。

 米兵らには、精神的に問題を抱える人も多いという話も聞く。「米兵に接する可能性は誰にでもある。基地を抱える中で、どうすれば同じような事件が起きないようにするかを考えることが大切だ」と強調した。

 被害女性の友人は、遺族への支援の少なさについても嘆く。女性は県内に親族がおらず、事件後の身辺整理は別の友人らと協力して行った。東北地方に住む女性の父親が来県し、残された子どもたちに関する手続きをしているが、移動費や滞在費の捻出に苦しんでいるという。

 「遺族に対する私たちの支援にも限界がある。費用の面もそうだが、遺族のサポートやケアこそ行政が早急にすべきことなのではないか」と話した。