これで収穫ラクラク アシストスーツでトウガン収穫


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腰の負担を軽減するパワーアシストスーツを着用して、約4キロあるトウガンを収穫する農家の男性=5日、伊江村西江上

 【伊江】トウガンの生産が盛んな沖縄県伊江村で5日、作業時の腰の負担を軽減するパワーアシストスーツを使った実証実験(村農林水産課主催)が行われた。生産農家が実際にスーツを着用してトウガンを収穫した。村によると、農業にパワーアシストスーツを導入するのは県内初という。

 パワーアシストスーツはATOUN社(奈良市)製で重さ約4・5キロ。価格は1台約60万円。物を持ち上げる際の体の曲がり具合をセンサー検知し、モーターが作動することで加重を腰から肩、臀部(でんぶ)に分散させる。実証実験には、同社や販売会社の第一実業などが協力した。

 実験に臨んだ農家の照屋奨さん(37)は「多い時は1人で1日に約千個を収穫する。(スーツを着けると)疲れにくいので、休憩の回数が減って効率良く収穫できる」と話した。

 村農林水産課の金城成主事は「11月にも収穫期を迎えるので、50代以上の農家にも使ってもらいトウガン生産を続けていきたい。農協と協力して機材を借り上げるなど、今後やり方を検討したい」と力を込めた。