玉城デニー知事「中国公船による領海侵入を許容するものではない」 尖閣発言を議会で釈明「わが国固有の領土」


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
県議会代表質問で答弁する玉城デニー知事=25日、県議会本会議場

 沖縄県議会(新里米吉議長)6月定例会の代表質問が25日始まった。玉城デニー知事は5月31日の記者会見で尖閣諸島周辺で石垣市議が中国公船の接近を受けたことについて「中国公船がパトロールしているので故意に刺激することは控えなければならない」と述べたことの真意を問われ、「双方にとってそのような(不測の)出来事が起こらないようにと発言したが、中国公船による領海侵入を許容するものではない」と釈明した。中川京貴県議(自民)への答弁。

 玉城知事は「1895年の閣議決定で、正式にわが国の領土に編入された石垣市に地番を有する本県の行政区域だ。歴史的にも国際法上も疑いのないわが国固有の領土で、領有権を巡る問題は存在していないという日本政府の立場、見解を支持する」と述べた。

 また、日米同盟については「日本と東アジアの平和と安定に寄与してきた」と評価する一方、「戦後74年を経た現在もなお国土面積0・6%の本県に約70・3%の米軍専用施設が存在する状況はやはり異常としか言いようがない」と指摘し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する姿勢を改めて示した。【琉球新報電子版】