平和への思い共鳴 「木の上の軍隊」沖縄初公演


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上官(山西惇さん、右)の頼みで身の上話をする新兵(松下洸平さん、左)と、語る女(普天間かおりさん)=26日、沖縄市民会館大ホール

 故井上ひさしさん原案で沖縄戦を描いた劇団こまつ座の舞台「木の上の軍隊」(共催=琉球新報社・沖縄市まちづくり文化コンソーシアム、特別協賛=第3次嘉手納基地爆音差止訴訟原告団)が26日、沖縄市民会館大ホールで上演された。沖縄上演は初。

 物語は終戦を知らないまま伊江島の木の上に身を隠していた2人の兵士の実話を基にしている。山西惇さん、松下洸平さん、県出身の歌手・普天間かおりさんが演じ、有働皆美さんがビオラを演奏した。舞台を終えた普天間さんは「平和を願うウチナーンチュの思いをステージの上から感じた」と笑顔を見せた。

 那覇市から訪れた50代女性は「普天間さんが歌うウチナーグチのわらべ歌をかき消す米軍機の音が、今の沖縄を表しているようだった」と話した。
 (7月5日付芸能面で写真特集)