東京・三鷹市議会が沖縄の県民投票結果の尊重を求める意見書可決


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
作業が進む工事現場=名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸

 【東京】東京都の三鷹市議会(石井良司議長)は28日の2019年第2回定例会最終本会議で、辺野古埋め立ての是非を巡る県民投票の結果を尊重するよう求める意見書案を、賛成16、反対10の賛成多数で可決した。石垣島への陸上自衛隊配備に関して基地建設中止を求める決議案は、賛成12、反対15の賛成少数で否決した。

 県民投票の結果尊重を求める意見書は、県民投票の結果や県知事選の結果を挙げ「県民の辺野古埋め立て反対の意思は明らかだ。本市議会は政府に対し、地方自治の尊重を求める立場から、沖縄県民投票で示された結果を尊重し、対話による解決を図ることを求める」と訴えた。意見書提出について市民から請願が出ていた。

 石垣島の基地建設中止決議案は「基地建設で観光への影響も免れず、有事の際は真っ先に標的になると考えられる。民主的手続きを経ない陸自配備について、沖縄県環境影響評価条例の趣旨を踏みにじる一部用地造成着工の中止を求める」と議員提案された。