米軍、テント再び撤去 沖縄・東村高江 住民らは防衛局に抗議予定


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駐車していた車に新たに貼られた警告文(右)とテント等を撤去した旨を伝える通知文=3日、東村高江

 【東・国頭】東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場のN1地区ゲート前で同訓練場のヘリコプター発着場(ヘリパッド)に反対する住民らが設置したテントやテント内の備品、簡易トイレなどが2日、在沖米海兵隊によって再び撤去された。駐車していた車には、3日以内に移動させなければ没収するとの旨の通告が新たに貼られていた。住民らは5日、沖縄防衛局を訪れ抗議する予定。

 米海兵隊は本紙取材に「テントの所有者が通知した日時までに除去するのを待っていたが、残っていたため日米地域協定に基づいて撤去した」と回答。防衛局は「米軍が撤去したものと承知している」と答えた。

 4月に通知無しで撤去されてから2度目。米海兵隊は4月末に警告文を設置物に掲示し、市民らが不在となった7月2日の夜間に設置物を撤去した。3日午前8時半ごろ、住民が撤去されていることに気づいた。テント撤去を最初に確認した儀保昇さん(64)は「昼間に撤去せず夜間に行うのは、おおっぴらにできない行動だと米軍も認識しているからではないか。これからも諦めずに抗議を続ける」と話した。