尖閣の安全確保求める意見書可決 沖縄県議会


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 県議会は11日の6月定例会最終本会議で、中国公船による尖閣諸島周辺の領海侵入を問題視し、「歴史的にも国際法上も我が国固有の領土・領海であることは疑問の余地がない」として日本政府に安全確保を求める意見書を全会一致で可決した。一方、野党の自民会派が中国政府に直接抗議する決議案を提案したが、反対多数(賛成14・反対24・退席3)で否決された。

 自民会派は総務企画委員会などで、領海侵入について日本政府に訴える意見書と中国政府に送る抗議決議を提案したが、文案の事実関係に誤りがあったとして与党が独自で意見書を提出する方向で準備を進めた。自民案は中国公船が石垣市民が乗る船を追尾したとしていたが、海上保安庁に確認したところ追尾の事実が確認できなかったという。