れいわ比例・山本太郎氏のポスターが一時、石垣市の沖縄選挙区掲示板に 支援者「嫌がらせか」 臆測飛び交う


この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
ボギーてどこんさんのツイッターの投稿

 参院選の比例区で立候補している政治団体「れいわ新選組」代表の山本太郎氏のポスターが、石垣市内の沖縄選挙区用の掲示板に一時貼り出された。短文投稿サイト「ツイッター」上で「違法行為を堂々と…ありえない」と公職選挙法違反の疑いを指摘する書き込みが出た一方、「自作自演では」「デマか」となどさまざまな臆測が飛び交う。ポスターが選挙区掲示板に貼られていたこと自体は本紙記者も確認している。山本氏の支援者は、別のポスターが貼り替えられたと主張し「誰かの嫌がらせか」と憤りを隠さない。

 ポスターが貼られていたのは、石垣市石垣の交差点に設置された「30」番の沖縄選挙区用の掲示板。インターネット上で話題になっており、まとめサイト「トゥギャッター」でもまとめられた。ネットでは「剝がした跡もない」「画像編集済みなのバレバレ」などと、ポスターが貼られていたとされること自体に疑問も出ているが、本紙記者は実際に選挙区掲示板に貼られていたのを確認している。

 市内で山本太郎氏を支援する勝手連のメンバー﨑枝純夫氏(64)によると、支援者が15日夕に掲示板の隣にある別の支持者の家の壁に、中央選管の証紙のついた合法ポスター2枚を貼った。そのうち1枚が剝がされ16日朝には選挙区用の掲示板に貼られていた。

 﨑枝氏は「全く身に覚えがない。われわれがいったん貼ったものを剝がして貼り直す面倒なことはする必要もない」と憤りを隠さない。

 画像をツイッターで投稿した手登根安則(ボギーてどこん)さんによると、画像は石垣市議の投稿から入手し投稿した。手登根さんは取材に対し「誰が貼ったのか分からないにしても、選対は正式なポスターについて管理する責任を負っている。選対はこうした事態になったことを真摯(しんし)に反省するべきではないか」と語った。

 一方で山本氏の支持者の1人は「誰がやったのかは分からないが、問題は、選挙区掲示板に貼られていたという事実だけで山本太郎やその支持者をあたかも犯人のように非難するその見識と神経だ」と書き込みの姿勢に疑問を投げ掛ける。

 石垣市選挙管理委員会は16日午前に通報を受けて知った。八重山署員を伴い現場確認したが、既に掲示板からは剝がされていた。市選管は「掲示板には選挙区以外のものは貼らないようにと注意書きもある。誰が貼ったのかわからない」と話した。【琉球新報電子版】