那覇軍港不発弾、日本側が処理へ 自衛隊が水中爆破で決着


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 6月に那覇軍港内から発見され、現在は沖合の海底で保管されている不発弾の処理を巡り、日本側で処理する方向で固まったことが26日、分かった。自衛隊による水中爆破処理が行われる見込み。那覇市や県が同日協議した。今後、処理に向けた日程などの調整を経て正式決定する。

 日米地位協定で自治体は許可なく米軍基地内に入れないため、陸上の米軍基地で見つかった不発弾は米軍が処理してきた。今回のように米軍基地内の海中で見つかった事例は把握されておらず、これまで日米どちらが処理するか対応が決まっていなかった。

 不発弾は米国製の500キロ爆弾1発。6月11日、米軍からしゅんせつ工事を受注した業者が作業していたところ、土砂の中から見つかった。米軍から連絡を受けた海上自衛隊が同12日に沖合5キロ地点に移動させた。不発弾が米軍基地外に出されたため、日本側が処理する方向となった。