「基地建設を止めるため最後まで頑張ろう」 キャンプ・シュワブゲート前に800人


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
基地建設を止めるため最後まで頑張ろう」と拳を突き上げる参加者=3日正午ごろ、名護市辺野古のキャンプシュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う新基地建設を巡り、市民ら約800人が3日、米軍キャンプ・シュワブゲート前に集まり、移設工事反対を訴えた。集会には7月の参議院選挙で新基地建設反対を訴えて当選した高良鉄美さんも参加した。車両による土砂の搬入はなかったが、キャンプ・シュワブ沿岸部では埋め立て作業を進めている様子が確認された。

 集会はアコーディオンやギターの演奏、参加者による合唱など和やかに行われた。高良さんは「皆さんが守ってきた平和の1議席、沖縄のこころを引き継いでいく」と力を込めた。

 集会には沖縄の基地、環境問題などを調べるためにシンガポールから訪れたナンヤン工業大学のハー・サムエル講師と生徒のバンビー・チョックさん(22)とレイ・ウィー(21)さんも参加した。

 レイさんは「参加している人の背景には(沖縄戦の)歴史があると感じた」と話した。基地の恩恵を受けて生活をしている人たちにも取材したことに触れ「両者の声を世界に発信することが大切だと思う」と語った。

 参加者は「基地建設を止めるため最後まで頑張ろう」と拳を突き上げ、集会を終えた。 【琉球新報電子版】