「うるさくて眠れない」 米軍機、時間外の深夜まで飛行 普天間で離着陸訓練 宜野湾市に市民苦情


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騒音防止協定に違反する午前0時前に着陸するCH53Eヘリコプター=19日午後11時50分、宜野湾市の米軍普天間飛行場

 【宜野湾】沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場で19日、航空機騒音規制措置(騒音防止協定)の時間外である午後10時すぎから日付の変わる午前0時前まで、米軍機が離着陸訓練を繰り返した。市民から市の基地被害110番に「うるさくて眠れない」「とても迷惑で、やめてほしい」などの苦情が寄せられた。

 米軍の航空情報(ノータム)は19日から22日の間、翌日午前0時まで飛行場を開けるとしており、連日の深夜飛行が懸念される。

 19日は輸送機のCH53EヘリコプターやMV22オスプレイ、AH1Z攻撃ヘリが午後10時すぎに離着陸した。空軍の空中給油機KC135の1機が午後10時ごろまでタッチアンドゴーを繰り返す様子もあった。

 市民の苦情では「ただでさえ負担があるのに、外来機が危険な訓練を夜間にやるのは頭にくる」「激しい爆音だ」「起こされた」などの声があった。

 普天間飛行場には岩国基地(山口県)所属のステルス戦闘機F35Bが11日に飛来し、17日までとどまった。17日午後0時21分に岩国基地に向けて離陸する際、県と市の騒音測定調査で、滑走路の延長線上にある上大謝名公民館において最大116・9デシベルの騒音が記録された。旧盆のウンケーや中日にも110デシベル台の騒音を発生させ、市民から苦情が殺到していた。20日も午後10時超えの飛行があった。