辺野古の土砂、運搬少ない? 市民団体が疑義、防衛局は否定


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土砂を名護市の琉球セメント桟橋に運ぶトラック=2018年12月20日(沖縄ドローンプロジェクト提供)

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に向け、名護市の安和桟橋や本部港塩川地区を出入りするトラック1台に積まれた土砂の量が異例の少なさだとして、市民団体などが疑義を唱えている。トラック1台当たりで精算していた場合、分割して運ぶことでまとめて運ぶより高い料金になるためだ。

 一方、沖縄防衛局は22日、本紙の取材に「土量については、船舶に積み込んだ後に、船上にて確認している」とコメントし、車両1台当たりで精算はしていないとした。土量が少なく分割して運んでいる理由については「過積載にならないように十分注意しながら、効率的な運搬となるよう1台当たりの土量を適切に管理している」と説明した。

 新基地建設に反対する沖縄平和市民連絡会の一員で土木技師の北上田毅氏は「複数の業者が土砂を運び込むので、まとめて測量すれば、どの業者がどれだけ搬入したか分からなくなるのではないか。また過積載にならないよう注意するためだけに、あれほど減らすのは考えにくい」と指摘した。