LGBTなど性的少数者やすべての人が生きやすい社会を目指すイベント「ピンクドット沖縄2019」が9月1日に那覇市内で開催されることに合わせて運航された日本航空(JAL)の「LGBT ALLYチャーター」が31日午前、那覇空港に到着した。LGBTチャーター機は日本初。88人のLGBT当事者や関係者らが降り立ち、機体をバックに記念撮影するなど、イベント開催前から盛り上がった。
JALは同性パートナー登録を行った社員を法律上の結婚をしている社員と同様に扱うよう社内制度を変更するなど、LGBTを支援する取組に力を入れている。
チャーター機は午前6時すぎに羽田空港を出発。機内ではレインボーカラーの機内食が提供され、記念のトートバッグなど関連グッズが配られた。搭乗者らによると「修学旅行みたいに楽しかった」という。
午前9時ごろ、タラップから降り立った関係者らは記念の機体を前に〝撮影会〟を開催するなど盛り上がった。搭乗したNPO代表の松中権さん(43)=東京都=は「自分はゲイの当事者。応援してくれる人たちを応援したいと思って乗った。沖縄のピンクドットはとても人が温かくていい」と話した。
カフーリゾートフチャクコンド・ホテルの総支配人でピンクドット沖縄の荒井達也共同代表は参加者を迎えてチャーター機に乗った。「この取り組みがいろんな企業、人々に響けばいい」と期待した。
ピンクドット沖縄2019は9月1日午前11時~午後5時、那覇市泉崎の琉球新報社エントランス広場で開かれる。【琉球新報電子版】