米軍ヘリ窓落下で外務省に抗議 謝花副知事 「県としては極めて遺憾」 再発防止求める


この記事を書いた人 問山栄恵
辻清人外務政務官(右)に落下事故に対する抗議文を手渡す謝花喜一郎副知事=3日午後、外務省

  【東京】米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリコプターから窓が落下した件で、沖縄県の謝花喜一郎副知事は3日午後、外務省の辻清人政務官を訪ね、抗議した。県などへの連絡が事故から2日後となったことについて、辻政務官は「われわれのところに第一報がきたのも丸1日を要した。こういうことが二度とないよう米側に伝えている」と話し、米側に迅速な通報を求めたことを明らかにした。
  
  会談の冒頭で謝花副知事は、ことし6月にCH53Eがブレードテープを浦添市の浦西中学校に落下させた件で玉城デニー知事が抗議した際に、辻政務官が飛行の安全確保を重視するとの発言をしていたことを強調。その上で「また同様の事故が起こったことは、県としては極めて遺憾だと言わざるを得ない」と批判した。
  
  今回の通報遅れについて、謝花副知事は米軍機からの落下物事故は速やかに通報することを定めた、1997年の日米合同委員会合意に「抵触する」とし、改善を求めた。
  
  これに対して辻政務官は「今回は沖に落下し、直接的なけがなどがなく被害がないからといっても、こういうことが起きていいわけではない」と話した。【琉球新報電子版】