大城実さん死去 元沖縄キリスト教短期大学学長 85歳


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 1979年から3期12年間、沖縄キリスト教短期大学(当時)の学長を務めた大城実(おおしろ・みのる)さんが20日午後7時59分、肝不全のため西原町の自宅で死去した。85歳。糸満市出身。告別式は30日午後2時から、西原町翁長777の沖縄キリスト教学院大学・短期大学内のチャペルで。午後3時からは一般献花を行う。喪主は妻ジェーン満子(みつこ)さん。

 10歳の時に沖縄戦を経験した。負傷して米軍の野戦病院に収容され、左脚を切断。病院での看護兵との交流が後にキリスト教と関わるきっかけになった。

 戦後は米ハワイ大学やニュージャージー州の神学校で学んだ後、沖縄キリスト教団糸満教会で牧師を務めた。1964年から短大に移り、学長任期中の89年には大学キャンパスの移転を実現させた。2012年に沖縄キリスト教平和研究所所長に就任した。

 県内の戦争遺族や宗教家らが国を訴えた「沖縄靖国訴訟」原告にも加わった。