オスプレイ普天間配備7年 協定時間外の夜間飛行増


この記事を書いた人 Avatar photo 桑原 晶子

 宜野湾市の米軍普天間飛行場に垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが配備されてから1日で7年となる。航空機騒音規制措置(騒音防止協定)に基づく規制時間(午後10時から翌午前6時)に違反する全体の離着陸のうちオスプレイが占める割合は、2017年度から徐々に増加している。低空飛行でジェット機並の100デシベルを超える騒音が出るオスプレイだが、さらに夜間騒音が重く市民にのしかかる。

 沖縄防衛局が17年度から開始した目視調査によると、普天間飛行場における協定違反の離着陸全体は17年度が569回で18年度が618回、19年度は4~8月までで228回となっている。

 うちオスプレイは17年度が170回、18年度224回。19年度(同)は5カ月で18年度の半数に上る111回だ。全体の離着陸に占める割合は17年度が29・9%、18年度は36・2%、19年度(同)で48・7%と高まっている。

 オスプレイの協定違反は、午後10時~午前0時前の離着陸が主だ。市の基地被害110番には「うるさくて眠れない」などの苦情が多数寄せられる。オスプレイの離着陸全体は17年度が2300回、18年度2952回、19年度(同)は1098回となっている。

 普天間飛行場には7月、横田基地(東京都)所属のCV22オスプレイが嘉手納基地へ訓練で訪れた際、給油で飛来するなどさらなる負担増加も懸念されている。普天間飛行場には、嘉手納基地にないエンジンを掛けたまま給油できる「ホットピット」機能がある。