きょうサメを本格駆除/サーフゼ死亡で平良市

 
 死因は大量失血/防護ネット台風で破損 【平良】16日に平良市内の砂山ビーチでサーフィン中にサメに襲われて死亡した三浦貴之さん(20)の死因について宮古署は17日、遺体を解剖し大量出血による失血死と断定した。平良市(伊志嶺亮市長)は、同日朝までに事故のあった砂山ビーチ周辺でサメ駆除を行うことを決め駆除作業が済むまで、同ビーチを遊泳禁止にした。サメ駆除は、18日午後、はえ縄で行う。
 
 砂山ビーチ「遊泳禁止」 「事故が起きて残念。ビーチの入り口には注意喚起の看板を立て、国や県、市が補助してサメ駆除もしてきた」-。17日午前、市役所で会見した伊志嶺平良市長はこう話し、サメの特定について専門家に委託する方針を示した。
  伊志嶺市長のほか、宮古署の石垣栄一署長、県宮古支庁の下地敏彦支庁長らも同席し、今後の方針について説明した。その中で、1996年に砂山ビーチ沖合に張ったサメ防護用ネットが翌97年の台風で破損し、その後張り直してなかったことや、ことし6月に遊泳区域を示すロープを張ったものの台風14号で切断していたことなどを明らかにした。
  砂山ビーチでは、7月21日から9月30日まで浜辺に監視員を配置。9月9日以降台風による高波などで看板を立てて遊泳禁止にしていた。伊志嶺市長は「サーファーは台風の余波を楽しむため浜辺を訪れており、注意することが難しく止めることができず今回の事故につながった」と釈明した。
 
 普段通りの観光客も 「遊泳禁止」になった砂山ビーチには朝から普段通り観光客が訪れた。白い砂浜など自然の造形で知られる砂山ビーチは、海水浴客など年間延べ6万4000人(昨年5-9月)が訪れている。この日も浮輪を手にした観光客もおり、同ビーチ入り口で監視員が遊泳禁止について説明。男性観光客は「事故のことはニュースで知った。こんなところにサメがいるなんて」と驚いた様子だった。
  宮古観光協会の渡久山明事務局長は「昨年から宮古島でのサーフィンについての問い合わせがくるようになった。宮古島はリーフが多く、潮流が速いため不適切だと説明している。駆除が済み安全になるまでビーチの遊泳禁止はやむを得ないだろう」と話した。
 
 97年以降382匹退治 平良市は1997年からサメ駆除を続けており、97年に172匹(8・1トン)、98年に55匹(6・5トン)、99年に105匹(4・5トン)、2000年は9月17日までに50匹(2・6トン)を駆除した。本年度は既に駆除のための補助金が底をついたため予備費で予算化し18日午後にもはえ縄で駆除する。