日本軍壕から大砲見つかる 西原町が活用要望

 
  【西原】西原町幸地の建築工事現場で、旧日本軍の陣地壕跡が見つかり、中から大砲などが出てきたことが14日までに分かった。周辺からは不発弾75発や薬きょうなどのほか人骨や万年筆、ヘルメットなど遺品も見つかっており、最近見つかった人骨を除き県が収集した。陣地壕は工事で埋められ、工事現場にある大砲は「激戦地だった西原町の平和教育の一環で生きた教材として展示したい」と西原町役場(新垣正祐町長)が要望しており、陸上自衛隊の指示を受けながら調整している。大砲は大里村で2002年2月に見つかった事例に続くもの。
  現場は那覇バプテスト教会の新会堂と付属幼稚園の移転に伴う建築工事現場。工事現場の責任者(38)によると、7月下旬から擁壁を築き、造成を進め、現在は基礎工事中。9月から10月にかけて磁気探査作業中に5インチ砲弾などの不発弾を発見。10月31日に自衛隊が不発弾を現場で処理した。
  11月以降も、掘削作業中に人骨、手りゅう弾、サーベルなどを発見。11月9日には陣地壕跡も見つかり、その中から人骨、大砲の薬きょうを発見。その後も別の場所から人骨と機関銃の弾などが次々と見つかった。
  さらに今月8日に一発約40キロとみられる不発弾75発などが見つかり、翌9日には150ミリ砲とみられる大砲が見つかった。
  「磁気探査を掛け慎重に掘削を進めているが、まさかこんなに大きな壕があるとは思わなかった」と工事現場責任者は驚いている。