芸能・文化

「歌い継ぎたい」 古謡保存事業、収録作業進む

首里のクェーナ「アガリユウ」などを録音する首里クェーナ保存会のメンバーら=3日、那覇市首里の県立芸術大学研究所録音スタジオ

 2006年から県文化振興会が取り組む沖縄の各地域で歌い継がれている古謡の保存記録事業。収録作業は八重山、宮古諸島と進み、今年6月からは沖縄本島と周辺離島での収録が始まっている。

7月には事業成果として第1弾CD「沖縄の古謡~八重山諸島編・上巻」も発売予定で、貴重な文化遺産の保存に期待が高まっている。
 同振興会ではこれまで、八重山諸島で計画の約9割(約140曲)、宮古諸島で約5割(約50曲)を収録。3日には那覇市首里の県立芸術大学内のスタジオで、首里クェーナ保存会(金城光枝代表)が謡う首里のクェーナ「アガリユウ」などの録音が行われた。
 そろいの衣装で録音に臨んだ同保存会の会員ら。金城代表は「滅びようとしている古謡だが、まさに何百年も受け継がれてきた女性の祈りといえる。この沖縄の心をぜひとも残していきたい」と力強く語った。
 沖縄諸島での初録音に立ち会った県立芸大の金城厚教授(民族音楽学)も「三線の演奏を伴う音楽が主流になる以前、島々で農民や女性が謡ってきた古謡がなくなりかけている。調査してきたものを何とか残していきたい」と話した。