芸能・文化

「古謡 根付かせたい」 八重山編CDを発売

沖縄の古謡を収録した1作目のCDの完成を報告する波照間永吉委員長(左)、尚弘子理事長=24日、県庁

 沖縄の古謡の収録を進めている県文化振興会(尚弘子理事長)は24日、1作目のCD八重山諸島編上巻(石垣島)の販売を開始した。同会は県庁で記者会見し、CDの普及と古謡についての情報提供を呼び掛けた。

 CDは3枚組で石垣市宮良地区の古謡で家を新築する際、命を吹き込む思いを込めて歌われた「あんがろーまアヨー」や神への儀礼歌「大神酒(ウフミシャグ)」「ミシャグパーシィー」をはじめ、神歌や労働歌、わらべうたなど39曲を収録した。録音日や場所、歌唱者なども記載したほか、64ページの歌詞や対訳、解説を付けた。
 尚理事長は「沖縄の各地域には生活と密着した古謡が数多くあるが、現在は伝承者の高齢化などにより失われつつある。広く一般の人々に興味を持っていただき、古謡を残していく新しい担い手となってほしい」と述べた。
 沖縄古謡保存記録専門委員会の波照間永吉委員長は「楽器を使わない古謡は生活に根差しているもの。先人たちがつくり上げた芸術的、文学的価値を持った古謡をあらためて根付かせたい。時期的にも今が最後のチャンスで、古謡は音楽教育としても良く、方言も学べる」と述べ、特に教育現場での普及に期待した。
 CDは県内の主要楽器店などで24日販売開始した。価格は3500円。問い合わせは県文化振興会098(888)3888。