那覇市在住の喜屋武隆さん(73)は、ルアーフィッシングからチヌ釣りまで何でもこなす元気な釣り好きじいさんだ。そんな喜屋武さんが最近ハマっているのが、カニを餌に使ってのチヌの落とし込み釣り。那覇港や泊港で行くたびにチヌを釣り上げているという。
13日、この日もチヌを狙って釣り仲間と泊港にやって来た。餌は近ごろ発売されたイワガニで、食い込みがいいので気に入っているとか。早速、岸壁の際に仕掛けを降ろしていった。すると、すぐに竿(さお)先に細かいアタリが伝わってきた。餌盗りのアバサー(ハリセンボン)のアタリだ。苦笑いをしながら次々にアバサーを釣り上げてはリリースを繰り返してゆく。
1時間30分ほどアバサーと遊んでいると、今までと違う重みのあるアタリがやって来た。「来たっ!」と叫び、すかさずラインを少し送り込む、ラインが走り竿が大きな弧を描いた。愛用の台湾リールを使って、巧みに魚の引きをかわすと、やがて水面に43センチの良型チヌが浮かんできた。イワガニについての問い合わせは、寄宮フィッシングセンター098(832)7149
(取材・仲栄真修)
【各地の釣果】
◎伊江島アーラ19キロ
福岡で長くイシダイ釣りをしていたという中尾大紀さんは、沖縄でアーラミーバイを追い掛けて8年になる。13日は伊江島の北磯に釣友と渡り、満潮潮止まりの午後9時30分、サバの1匹掛けを105センチ、19・3キロのアーラ(ヤイトハタ)に食わせ自己記録を更新。
◎屋慶名カーエー11匹
那覇港周辺や宜野湾、名護湾周りなどの各地で、特に夜のカーエーの食いが活発になったようだ。13日、石川清茂さんは屋慶名漁港で42・2センチを頭に11匹のカーエー、総重量9・56キロを釣り上げた。餌はオキアミ。
◎キチヌ連日50センチ超
シーランド名護店のカリスマスタッフの奥間伸さんは「チヌを釣るなら今」と熱く語り、12日は深夜の干潮時に屋我地島の前垣に立ち込み、55・5センチ、3・11キロのオキナワキチヌ(チンシラー)を釣り上げた。同店にも連日50センチ超のキチヌが持ち込まれているという。
◎糸満沖ジギングにイカ
11日、澤田新市さんと中山晋一さんは糸満沖で100メートルラインを快調にジギング。3・8キロのシマアジや1・5キロのアザハタを釣り、おまけに3・9キロのアカイカ(アカアオリ)も上がった。乗船した美咲都丸では今後、ジギングとディープエギングのマルチ出船を予定している。問い合わせは金城船長090(4354)2603。
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(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)