経済

「帆掛けサバニ」3隻完成 ヤンバルの観光資源に

帆掛けサバニ3隻の進水式への参加を呼び掛ける森洋治社長(右)と満味の満名匠吾さん=10日、琉球新報社

 体験航海などを通した帆掛けサバニの普及、継承を目指す「帆掛けサバニ推進プロジェクト」の一環として建造されていた3隻が完成し、16日午前10時半から名護市の21世紀の森ビーチで進水式が開かれる。

名護湾を拠点に観光客や県内児童らが乗船体験できる事業を展開し、ヤンバルの観光資源化やサバニ文化の継承、高齢化している船大工の後継者育成を図る。
 同プロジェクトは、海想(那覇市)の森洋治社長らが企画し、県産業振興公社の本年度のベンチャー育成連携事業で採択され、実現性が高いとして「フロンティア認定」されている。
 石垣市在の船大工・新城康弘氏(81)が建造を手掛けた。名護市の飲食店満味の満名匠吾店長が約10人が乗船できる船長8・5メートルを1隻発注。宮崎県のシーガイアリゾートを運営するフェニックスリゾートの丸山康幸会長が協力を申し出、約4人が乗り込める船長約6メートルのサバニを2隻発注し、提供を申し出ていた。森社長は「帆掛けサバニを介した海洋文化は沖縄の誇りだ。手掛ける船大工は3人に減った。関心を高めることで発注を増やし、継承発展の起点にしたい。乗船体験できる進水式に多くの方が参加してほしい」と話した。満名さんは「名護湾の観光資源として生かし、エコツーリズムにもつなげたい」と意欲を見せた。