エンタメ

劇画「ハブ捕り」日・英語版を発刊 外国人にも好評

 印刷業の池宮商会(那覇市、池宮城洋社長)はこのほど、ハブ捕り名人の生きざまを描いた劇画家・新里堅進さん(62)の大ヒット新聞連載「ハブ捕り」のバイリンガル版(英語・日本語)を完成させた。

8日から県内各書店で販売している。作者の新里さんは「外国の方にも作品を読んでもらえ、作者としてうれしい。多くの人に読んでほしい」と出来栄えに満足そう。企画・製作を手掛けた同商会副社長の池宮城拓さん(36)は「英語だけでなく日本語も併記している。若い人にも楽しんでもらえると思う」と話した。
 「ハブ捕り」は沖縄を舞台に、復讐(ふくしゅう)のためハブ捕りに執念を燃やす男と伝説の白ハブの生涯を懸けた闘いを通し、人間と自然との共生を描いた作品。1981年9月から琉球新報夕刊(毎週金曜日、全15回)で連載され、82年度日本漫画協会賞を受賞した。
 池宮城さんが海外向けに沖縄文化を漫画で紹介しようと思い立ち、新里さんの作品を思い出した。「小学生のころ『ハブ捕り』に読みふけった。作品として純粋に面白く、外国人にも沖縄の雰囲気が伝わると思う」と企画した。英語版のみの予定が、県外でも読んでもらおうとバイリンガル版に。
 英訳は、原作に書かれた沖縄口(ウチナーグチ)の意味を損ねないように、県内に長年居住する米国人に委託。題字「THE HABU HUNTER」は県内の書道家に依頼し、表紙デザインも「映画のポスターをイメージした」(池宮城)とこだわった。見た目はアメリカンコミック調の仕上がりで、製作段階で作品を読んだ県内の外国人にも好評だったという。
 新里作品の大ファンという池宮城さんは「次は新里さんの代表作『沖縄決戦』など他の作品の企画も考えたい」と意欲を見せる。初版は3千部発行。252ページ。本体価格1200円。問い合わせは池宮商会(電話)098(861)4005。


「ハブ捕り」のバイリンガル版を手に笑顔を見せる池宮城拓さん(左)と新里堅進さん=7日、琉球新報社

「ハブ捕り」のバイリンガル版「THE HABU HUNTER」