芸能・文化

粟国の古謡保存、急務 県文化振「歌える人高齢化」

 【粟国】県文化振興会は10、11の両日、地元に残る古謡の収録作業を行った。同会が行う沖縄古謡の保存記録は、2006~10年度の事業で、これまで先島などで収録してきた。

 今回、粟国島の収録に携わった県立芸大教授の金城厚さんは「粟国島は比較的多くの古謡が残っており、ヤガンウユミでうたわれるウムイや『シターリ節』など、独自なものもあるが、歌える人が高齢化しているので(保存は)急を要する状態だ」と話した。
 収録に応じ「シターリ節」を歌った同村浜の棚原カツ子さんは「40年ほど前までは、近所のおばあさんたちがンジフニ(出船)の時はティーサージ(手ぬぐい)を振りながら歌っていて、そのもの悲しさに思わずもらい泣きしていた」と当時のことを振り返った。
 県文化振興会では収録した古謡は今後CD化し、データベースの整備を行う予定だ。
(新里親房通信員)