政治

泡瀬埋め立て中断へ 前原沖縄・国交相が表明

中城湾港泡瀬干潟埋め立て事業で「1期中断、2期中止」の方針を明らかにする前原誠司沖縄担当相=17日午後、国交省

 【東京】前原誠司沖縄担当相(国土交通相兼務)は17日午後、国交省での就任会見で、沖縄市の中城湾港泡瀬干潟埋め立て(東部海浜開発)事業に関し、「1期(区)工事は中断という形で臨み、2期(区)工事は中止するという考えを基本的に持っている」と述べ、「1期中断、2期中止」の意向を明らかにした。

同事業については、民主党が2008年7月にまとめた「沖縄ビジョン」の改訂版で同様の意向が示されているが、党幹部・所管大臣が明言したのは初めて。
 泡瀬干潟埋め立て事業に関しては、2008年11月、那覇地裁が県知事と沖縄市長に今後の公金支出の差し止めを命じた判決を出しており、今年10月15日には控訴審判決が言い渡される。
 前原氏は「1期中断、2期中止」の意向を述べた後、「さまざまな地域で公共事業の見直しが行われる。地域の方々の声をしっかり聞く中でわれわれが事業評価をし、進めるか判断したいが、(泡瀬の)1期、2期については今言ったような方向で進んでいきたい」と念を押した。
 泡瀬干潟埋め立て事業は「沖縄ビジョン」で「第1期工事は既に始まっているが『埋立事業中止』を含めて『1期中断、2期中止』などと見直す」とされている。
 民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)には盛り込まれていないが、インデックス(政策集)では「泡瀬干潟の干拓事業など環境負荷の大きい公共事業は、再評価による見直しや中止を徹底させる」と示されていた。
 前原氏は、沖縄の振興策について「沖縄の置かれた特殊性の意味では振興を国が責任を持って今後やり続けるのは大事だ」とした上で、「一国二制度のようなものを含め、どう沖縄が自立的な発展をするか沖縄からの要望をしっかり受け止め、国としてできることを手伝う」と述べた。
 米軍普天間飛行場移設については「県民の理解がなければ物事は進まない。外相、防衛相と緊密に連携を取り、沖縄の方々の声も、知事を代表して聞きながら調整したい」と述べた。
 前原氏は17日未明、首相官邸での新閣僚会見で、沖縄ビジョンに盛り込まれた沖縄で一括交付金を先行実施する方針について「モデルの一つということも考えている。ただ分権を進めていく上で、どういう一括交付金を、どのようなタイムスケジュールでやっていくのか。国家戦略局や総務相などとすり合わせをしながら進めたい」と述べた。