【アメリカ】宮城流能松会 2人に教師免許


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教師免許授与式に臨む(右から)宮城能松会主、宮里八重子さん、ライト東盛早苗さん

 カリフォルニア州ロサンゼルスとオレンジ郡で琉球舞踊と琉球民謡の指導に当たっている宮城流能松会(宮城能松会主)の親睦(しんぼく)会と門下生2人の教師免許授与式が4月11日、東サンガブリエル・日系コミュニティーセンターで行われた。

 宮城流能松会は南カリフォルニアを中心として、ニューメキシコ、ノースカロライナ、テキサスなどに支部があり、140人の門下生がいる。
 琉球舞踊教師免許を授与されたのはニューメキシコ州支部のライト東盛早苗さんと宮里八重子さん。共に16年のキャリアの成果である。最近は飛行機に乗って練習に来ているが、最初の12年間はニューメキシコから南カリフォルニアまで、仕事を終え、寝ずに車を運転し、15時間をかけて月1度の練習に通った。
 アメリカで琉球舞踊や琉球民謡を学ぶ人は多い。その一人一人が多くの困難を克服、犠牲を払って練習と取り組んでいる。宮城会主は「今回教師免許を授与された2人はまじめで熱心で意欲的であると同時に、ハズバンド(夫)の理解が大きかった。妻たちの背中を押して励ましてくださった。夫婦の献身的協力が実を結んだ結果」ときずなの大切さを強調。さらに故宮城能造先生の芸風を受け継ぎ、初心を忘れることなく精進されるよう念じると激励した。(当銘貞夫通信員)