教育

歴史 肌で実感 「江戸立」道中、琉大生が追体験

12日間にわたる「江戸立探険隊」について報告する参加学生ら=西原町の琉球大学

 琉球王国の使節団が行った「江戸立(えどだち)」の道中を現役学生が追体験した琉球大学(岩政輝男学長)の開学60周年記念事業「江戸立探険隊」の報告会がこのほど、西原町の同大で開かれた。参加学生らは「教科書を通して学んできた歴史を、実際に肌で感じられた」などと道中を振り返った。

 江戸立探険隊は3月2日~13日まで行われた。那覇から奄美、鹿児島、広島、岡山、大阪、京都、名古屋、静岡、箱根、日光、東京と12日間にわたり、今も残る「江戸立」の痕跡を訪ねた。各地でシンポジウムも開き、研究者らとの親交を深めた。
 城間るりさん=観光科学部3年=は「江戸立や琉球と薩摩の関係について事前学習をして江戸立に臨んだ。学ぶ意識を高めて参加できたのは良かった」と感想を述べた。
 前田舟子さん=人文社会科学研究科博士後期課程2年=は「ネットで調べるだけでは分からない、偶然見つけた資料もあった。実際に行って、生で見た時の感動や歴史を考える意味につながる、意義のある探検だった」と総括した。
 同行した同大教育学部の豊見山和行教授は「『江戸立』は『江戸上り』として見せ物になるなど、琉球の屈辱の歴史とされてきたがそうではない。琉球使節が残した墓碑などは各地で大切にされている。これまでの誤解を解きほぐし、歴史の豊かさを実感した学生たちが、沖縄の新しい歩みを考える素材になる」と学生の今後に期待した。