スポーツ

新井、塩野100マイルV ツール・ド・宮古島

優勝をつかみ、ガッツポーズで喜びを表現する新井康文(左)=6日、宮古島市下地の下地公園前

 自転車の第3回ツール・ド・宮古島2010(主催・宮古島市、パワースポーツ、共催・琉球新報社)ロードレースが6日、宮古島全域で開催され、100マイル(160キロ)部門は新井康文(沖縄)が4時間5分56秒で混戦を制し初優勝した。

同女子は、塩野絵美(東京)が、4時間17分26秒で2連覇を果たした。100キロ部門では、遠藤優(千葉)が2時間45分21秒で初の栄冠。同女子は前島律子(東京)が2時間45分59秒で頂点に立った。
 146人が出場した100マイル部門では、完走者が125人で完走率は85・6%、256人が出場した100キロ部門では201人が完走し完走率は78・5%だった。

◆展開 狙い通り/新井
 直線勝負を制し混戦を割ってゴールに飛び込むと、こみ上げた歓喜が力強く握られた両拳と雄たけびとなって表れた。新井康文が「勝たなければならないレース」、100マイルロードを完ぺきなレースプランで制した。
 勝敗を分けたのは上り坂。新井は188センチ、62・5キロと細身の体格を生かした得意の上り坂で、周囲の選手が筋力を奪われる中、じっと脚の力をためた。城辺友利のイムギャービーチ付近の長い上り坂で疲弊した周囲の選手は、最後の直線でためた脚を爆発させた新井に追いつけなかった。「みんなに余裕がない分、苦手なスプリントでも勝てた」と新井。「思い通りのレース展開」と振り返る、見事な作戦勝ちだった。
 プロを目指す新井にとって、正念場の大会だった。5月の国体代表選考レースでは9位と結果を出せなかった。それだけに、重圧をはねのけてつかんだ栄冠に「精神的にもきつかったが、やっと吹っ切れた」と、自然と笑みがこぼれた。「全日本選手権で勝てるような選手になりたい」。自信をつかんだ新井の姿は、より一層大きく見えた。
(沖田有吾)



琉球新報