政治

嘉手納機、那覇空港使用も 「協定範囲内」と米軍

 米空軍嘉手納基地で10月から開始される滑走路改修工事に伴い、1年半にわたり同基地所属のF15戦闘機が緊急時に普天間飛行場を使用することに関して、嘉手納基地報道部は22日、那覇空港の使用もあり得るとの認識を示した。普天間飛行場だけではなく、那覇空港の周辺住民の負担増や民間機への影響も懸念され、地元を中心にさらに批判の声が広がりそうだ。

 嘉手納基地での緊急時における目的地変更(ダイバート)について、同基地報道部は琉球新報の取材に対し、「わたしたちの作戦活動は常に、那覇と普天間を統合しつつ実施している」と強調。
 その上で「これら飛行場は互いにとても近接していて、ダイバートの選択を可能にしている」と、那覇空港使用は常に選択肢の一つであることを示した。
 嘉手納基地からのダイバートで、普天間飛行場と那覇空港を使用する根拠については「地位協定やそのほかの協定の範囲を超えるものではない」と主張。米側に基地の自由使用を認める日米地位協定3条や民間空港の使用を認める同5条1項を指すとみられる。
 嘉手納飛行場の滑走路改修工事を実施する1年半の間、2本の滑走路のうち1本のみを使用することに伴い、同飛行場の離着陸や、外来機飛来の計画などの運用上の変更があるかについては「通常の活動を続ける。外来機の飛来は基地の事情に応じて受け入れることを続ける」とした。
 嘉手納基地の滑走路改修工事をめぐっては2005年9月、1本の滑走路で工事が実施された際、残り1本の滑走路にE3空中早期警戒機1機が緊急着陸し滑走路が閉鎖。その影響でF15戦闘機やF16戦闘機など11機が普天間飛行場に着陸した。
 その際の滑走路改修工事に伴う閉鎖期間は60日だったが、今回は1年半と長く、ダイバートが増えることが予想されている。