政治

「県外」に距離と思惑 宜野湾市長、名護市長が知事と面談

仲井真弘多知事(右)に対し、普天間飛行場の県外移設要求での連携を求めた安里猛宜野湾市長(右から2人目)と稲嶺進名護市長=6日午後5時半すぎ、県庁

 米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市の安里猛市長と、移設先とされる名護市の稲嶺進市長は6日夕、県庁で仲井真弘多知事と面談した。両市長は11月28日の知事選挙で、仲井真知事が掲げた普天間飛行場の県外移設の公約実現と、足並みをそろえて日米両政府に県内移設は無理だと訴えていくよう求めた。

 仲井真知事は「(考えに)微妙に違うところがある。同床異夢の感がないわけではない」と県内移設反対を明確に主張している両市長とは、一定の距離を置く考えを示し、今後共同歩調を取るかについては態度を保留した。その上で、互いの主張内容の擦り合わせを含め、意見交換を継続することを両市長と確認した。
 知事は菅直人首相に対し、県外移設と名護市辺野古移設を決めた日米共同声明の見直しを求めたことを強調した。
 終了後、知事は「安里市長は(知事選の相手候補だった)伊波洋一前市長の考えを踏襲しており、考えは微妙に違う。両市長がわたしの考えに合わせるのか、そうでないのかも含め、もう少し話を聞かないと」と述べた。3者で意見交換する場の設置や次回の意見交換時期は「今のところは(具体的に)考えていない」と述べた。
 一方、稲嶺市長は面談後、知事が互いの主張を「同床異夢」と述べたことについて、「知事の日米合意見直しや県外を求めるという言葉はわれわれの主張と変わらない。『同床異夢』ということがあってはならない」と述べた。安里市長は「(県外移設要望は)宜野湾市民を代表して、一歩も引けない。前進する取り組みが求められている」と述べ、今後も知事に協力を求めていく考えを示した。