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嘉手納基地 深夜―早朝、騒音最多

 【嘉手納】嘉手納町基地渉外課は12日、米空軍嘉手納基地の2010年度騒音発生回数を発表した。午後10時から午前6時までの深夜早朝間の騒音(70デシベル以上)が嘉手納地区と屋良地区で過去最多となった。嘉手納地区は町内に3カ所ある測定地点で最多の5320回。屋良地区は4523回だった。騒音増の要因について同課は「航空機のエンジン調整が増えたためではないか」と分析している。

 1996年に日米政府が合意した騒音防止協定には、深夜早朝間の飛行と地上での行動(エンジン調整など)は最小限に制限されると明記されている。しかし、10年度を含め、同時間帯の騒音は増える傾向にあり、同協定は形骸化している。本年度以降も騒音が増加する可能性が高い。
 全時間帯の騒音発生回数が最も多かったのは屋良地区で3万9204回。前年度の3万9785回より微減した。99年の測定開始以来、6番目の数値。1日平均回数は111回だった。嘉手納地区は2万4806回。町役場に寄せられた基地関係の苦情は過去最多の189件だった。航空機の上空飛行に対する苦情が最も多く105件だった。
 深夜早朝間の騒音増加について當山宏町長は「町民が一番静かにしてもらいたい時間帯の騒音が増加している。これは決して容認できるものではない。米軍は騒音防止協定をしっかり順守するべきだ。苦情も増えており、早く静かな夜にしてほしい」と訴えた。