政治

爆音、おびえる子ども オスプレイ配備 環境悪化を懸念

 米軍普天間飛行場に隣接し、2004年に米軍ヘリの墜落事故が発生した沖縄国際大学や周辺にある保育園、小学校からは、学生や子どもたちがヘリの騒音や危険性におびえる現状を踏まえ、オスプレイ配備反対を訴える悲痛な声が上がった。

 「到底受け入れられない」と話すのは沖国大の富川盛武学長。「そもそも大学上空を軍用機が飛ぶことを容認しておらず事故以降、大学として毎年米軍宛てに抗議文書を出している」と説明。「学生の学習環境や命を守るためにどうするか、対応を検討したい」と話した。同大の照屋寛之教授も「世界一危険な基地といわれる中、さらに危険なオスプレイの配備は宜野湾市民や沖縄県民を愚弄(ぐろう)している」と強調。「過去の事故や県民感情も踏まえれば配備は認めないのが当然で沖縄軽視の表れだ」と日本政府の姿勢に疑問を示した。
 米軍普天間飛行場に隣接する普天間第二小学校。教頭時代を含め、同小7年目になるという知念春美校長(59)は、宜野湾市内のほかの小学校の勤務経験もあるが「爆音は普天間第二が大きい。全然違う」と話す。「授業でものを考えているときに聞く騒音は単なる音でなく妨害そのものだ」と強調。オスプレイ配備の正式通知には「本当ですか」と動揺を隠さず「とても怖い」と懸念を示した。
 「爆音で昼寝中の子どもが飛び起きる。泣き叫び保育士に抱きつく子もいる」。普天間飛行場の南側に位置する宜野湾市志真志のクッピー乳児園の多和田信子園長(52)は、ヘリの騒音におびえる子どもたちの様子をこう表現する。「0歳から3歳の子どもは、とても音に敏感。配備してほしくないし、普天間飛行場は早く撤去してほしい」と切実に訴えた。同じく南側に位置する宜野湾市嘉数のピノキオ保育園の仲田竜一園長(46)は「子どもたちに負の遺産を引き継がないようにするのが私たち大人の責任だ」と話した。