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【速報】「負担は限界」 住民集会、嘉手納統合案撤回訴え

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 【嘉手納】「嘉手納統合案粉砕を目指す住民集会」(同実行委員会主催)が12日午後、嘉手納町の道の駅かでなで開かれた。大会では、米軍普天間飛行場の嘉手納統合案の撤回や負担軽減の実現、普天間飛行場の県外・国外移設などを求める四つのスローガンと決議文を採択。米軍機からの騒音や排ガスなど基地被害に苦しむ住民が、再浮上した嘉手納統合案に“NO”を突き付けた。

 実行委員会は町議会、町基地対策協議会、自治会長会の3者で構成し、田崎博美町議会議長が委員長を務める。大会では主催団体に加え町婦人会や町老人クラブの代表らが決意を表明した。大会前には、中部地区町村議会議長会を通して近隣市町村からの参加も呼び掛けていた。
 大会決議は、町議会議員を中心とする代表団が上京し、21日開催予定の日米安全保障協議委員会(2プラス2)を前に日本政府へ直接手渡す。
 嘉手納統合案が浮上するのは3度目。今回は米上院軍事委員会のカール・レビン委員長らが普天間飛行場の名護市辺野古への移設を「非現実的」とし、嘉手納基地への統合を新たな案として米国防総省に提示したことを発端に浮上した。

深夜早朝の爆音激化 嘉手納基地、外来機飛来も増加
 嘉手納基地は米空軍第18航空団を中心に海軍や陸軍、海兵隊が共同使用する極東最大の米軍基地。嘉手納町、沖縄市、北谷町にまたがり、面積は羽田空港の2倍の約1985ヘクタール。F15戦闘機を有する第44・67戦闘中隊を主力部隊にKC135空中給油機の第909空中給油機中隊などの部隊が駐留している。近年は、国内外の米軍基地からF22戦闘機などの外来機飛来が相次ぎ、騒音は激化している。
 滑走路に隣接する嘉手納町屋良では、70デシベル以上の騒音が毎年4万回前後発生する。2010年度の騒音回数は3万9204回と1999年の測定開始以来、6番目に多い数値となった。深夜早朝間(午後10時~午前6時)の騒音激化も著しい。嘉手納地区の10年度の騒音回数は96年の測定開始以来最多の5320回となった。
 一方、普天間飛行場には第1海兵航空団第262、265中ヘリ中隊、重ヘリ中隊、軽攻撃ヘリ中隊などのヘリコプターとKC130空中給油機などの固定翼機が駐留する。常駐52機のうち沖縄国際大学に墜落した機体と同型のCH53E大型ヘリが4機、CH46中型ヘリが23機でヘリ中心に運用されている。
 飛行場の滑走路の南側進入口に当たる宜野湾市上大謝名地区では、年間で2~3万回の騒音が観測されるなど、周辺の騒音被害は甚大だ。ヘリコプター特有の低周波音による騒音は、2010年7月の普天間爆音訴訟の高裁判決で心身の被害との因果関係が認められている。
英文へ→Protest rally against the Kadena-Futenma integration plan