社会

「ついに沖縄にも」 セシウム汚染腐葉土

 県内で流通していた肥料メーカー「瀬戸ヶ原花苑」(群馬)販売の「瀬戸ヶ原腐葉土 18L」が県の検査で、国の流通基準値を大幅に超える放射性セシウムが検出された問題を受け4日、同商品の卸売業者や県内のホームセンターは今後の対応に困惑や不安の声を上げた。

購入者や放射性物質の流通の危険性を訴えている市民団体は、原発事故の影響が直接なかった沖縄に放射性物質が流通していた事実に衝撃を受けるとともに除染を強く求めた。
 県内のホームセンターなど25店に流通させていた卸売業者、琉球園材(沖縄市)の担当者は、県から放射性セシウム検出の連絡がなかったとして「数値が出て非常に驚いている」と困惑し「どのような対応を取ったらいいか確認し、現場と打ち合わせしていきたい」と述べた。
 県内2店舗で同商品を販売していたホームセンターさくもとの担当者は「同商品を7月25日に販売停止した時、瀬戸ヶ原から琉球園材を通し『出荷時に検査していたから大丈夫だ』と言われたのに」と信じられない様子。
 今後の対応について「すぐに回収する」としたが「既に畑などに使われた場合はどう対応すればいいのか」と困惑した。
 うるま市石川のホームセンタータバタの田端孝史常務は「琉球園材から『販売した分をすぐに回収してくれ』と言われたが、どこに責任を置いた文言で消費者に説明すればいいのか」と漏らし「瀬戸ヶ原か琉球園材が相談窓口を設置してほしい」と訴えた。
 関東方面の汚泥肥料を県内に流通させないよう県に求めるため署名活動に取り組む「放射能防御プロジェクト沖縄支部」の吉田明彦さん(49)は「極めて深刻だ。回収するだけでなく、腐葉土がまかれた畑を検査し、厳しい基準で除染するべきだ」と指摘した。
 5月上旬に浦添市のホームセンターで購入した瀬戸ヶ原の腐葉土を使い、ゴーヤーを育ててきた主婦(37)は「子どもたちと毎朝水をかけて楽しみにしてきたのに」と失望を隠せない様子。「全てを処分したいがどうしたら分からない。恐ろしい」と心配していた。


琉球園材が県内小売り業者に販売していた腐葉土3リットル

琉球園材が県内小売り業者に販売していた腐葉土18リットル

カインズホームFCサンプラザ糸満店が販売していた腐葉土3リットル

カインズホームFCサンプラザ糸満店が販売していたバーク入り腐葉土14リットル