社会

エクレア似のナマコ、沖縄本島近海で発見 上野・琉大特別研究員「味は程遠い」

 琉球大学理学部特別研究員の上野大輔(うえの・だいすけ)さん(水族寄生虫学)らの研究グループがこのほど、洋菓子の「エクレア」に似たナマコを本島近海の複数箇所で発見した。北半球で発見したのは初めて。和名を「エクレアナマコ」と命名し、8月の沖縄生物学会誌で発表した。上野研究員は「エクレアとは程遠い、苦みと渋みが交じった味だった」と食後の感想を語った。

 発見されたのは真栄田岬沖、残波岬沖、万座毛沖、瀬底島沖。サンゴ礁外縁の水深約35メートルより深い砂地で、藻が覆うような環境を好む傾向があった。体長は40~50センチに達する比較的大型で、黄色地に黒い斑点が背中を覆い、腹には黒い縦長の模様がある。
 同種のナマコは2005年と07年にオーストラリアで採集され新種発表されていた。上野さんは2000年には、真栄田岬などでダイビング中に本種を発見したが、種の特定には至っていなかった。
 「通常、ダイバーが長くとどまれない水深を好むことや、世界的にナマコを分類する専門家が少なく、発見や命名が遅れた」と説明。「県内でダイバーが観察できる身近な環境にも、まだ未知の生物が多くいることを示している」と語った。

英文へ→Eclair-like sea cucumbers found in waters near Okinawa, but “the taste is far from the sweet”


エクレアナマコ(奥)とエクレア(上野大輔特別研究員提供)

上野大輔特別研究員