政治

ヘリ経路 大幅はみ出し 普天間飛行調査

沖縄防衛局が実施した普天間飛行場での回転翼機の飛行状況(2010年6月1カ月間の飛行経路)

 沖縄防衛局は6日、米軍普天間飛行場で2010年1月1日から11年3月31日まで実施した回転翼機の飛行状況調査結果について公表した。作成した航跡図で場周経路を大幅に外れる経路が多数あったが、同局は07年に日米両政府が再検討し合意した場周経路を「守っていないということではない」と評価した。

 調査結果で、観測した飛行のうち場周経路から外れた航跡数など具体的な数値は示さなかった。専門家として見解を求められた6人は全員自衛隊の操縦士と管制官だった。
 航跡図は月ごとにまとめられ、場周経路から外れた航跡として宜野湾市普天間や大山、真志喜、大謝名など飛行場北から南西側へかけて場周経路を大回りする形でのはみ出しや、離着陸前後に飛行場周辺での旋回、場周経路を通らず滑走路延長線上に直線的に飛行するなどのケースがあった。
 大回りでのはみ出しについて「場周経路を使用した緊急時を想定した訓練では、緩やかな旋回角度で安全に飛行場内へ着陸することを想定した訓練を行うことから、大回りする場合がある。緊急時を想定した訓練は必要不可欠」との専門家の見解を示すなど、はみ出し飛行はやむを得ないとの見方も示した。
 普天間の場周経路は、米軍ヘリ沖国大墜落事故後、可能な限り民間地上空を避け、滑走路周辺を飛ぶよう、日米両政府で07年に合意された飛行経路。
 防衛局が普天間飛行場で本格的に飛行状況を調査し、公表したのは初めて。調査後、防衛省が米軍へ可能な限り合意した場周経路を飛行するよう求め、米軍側から厳格に順守するとの回答を得たという。

英文へ→Futenma helicopters’ routine operations significantly extended beyond limits of their flight path



琉球新報