政治

評価書、年内提出を伝達 辺野古アセスで防衛相

普天間飛行場移設先とされる名護市辺野古沿岸の埋め立てへ向け、仲井真弘多県知事(右)に、年内に環境影響評価書を提出する意向を示した一川保夫防衛相=17日午前、県庁

 一川保夫防衛相は17日、県庁で仲井真弘多知事、名護市役所で稲嶺進名護市長と会談し、米軍普天間飛行場の移設先とする名護市辺野古沿岸の埋め立てに必要な環境影響評価(アセスメント)の評価書を年内に提出する意向を伝えた。

国が評価書提出を県に公式に伝達したのは初めて。仲井真知事は「私の政治的公約もある」と真っ向から反論し、県外移設を求めた。藤村修官房長官も同日の記者会見で評価書の年内提出を明言した。
 評価書提出で2年近く膠着(こうちゃく)状態だった環境アセスが動きだし、辺野古移設は手続き上進むことになる。しかし、県外移設を求める仲井真知事の姿勢は今のところ変わらず、移設問題の進展はみえない。
 会談で一川防衛相は「6月の日米合意で(移設先の)位置なり形状は一応確認したと踏まえて、年内に評価書を提出できるよう準備を進めている」と述べた。
 仲井真知事は「あれ(評価書の前段となる準備書提出)から2年で状況が随分変わっている。オスプレイはどうなっているのか」と述べ、「私の政治的公約もあり、県民の怒りも解消されていない。民主党が原因をつくったことだけは忘れないでほしい」と反論し、普天間の県外移設を求めた。
 一川防衛相は帰任前の記者会見で、これまでに国が出した環境影響評価の準備書に記載のない米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて「来年から導入する意思表示をしており、それを受けて評価書の中で評価するということで作業を進める。それをしっかり説明できるようにしておきたい」と述べ、記載する考えを示した。
 政府は配備機種の変更で、予測評価を行い、オスプレイ配備に伴う影響についても12月までに評価を完了する方針とした。

<用語>環境影響評価書
 大規模な建設事業について事業者が環境に及ぼす影響を調査・予測・評価し、都道府県に提出する最終の手続き。都道府県知事は評価書提出を受け、90日以内に意見書を返送する。政府は意見書を踏まえ、評価書を修正してアセス手続きは終了する。その後事業者は着工に向け埋め立て承認を知事に申請できる。

英文へ→Defense Minister says Henoko environmental impact report will be submitted to Okinawa Governor and Nago Mayor before the end of the year